“雑談”の威力

最近、若手の営業職の方向けに『雑談力』についてセミナーや1日研修をする機会が増えました。

窓口担当の方から「最近の若い人は雑談のひとつもできないんですよ・・・」といったご相談を受けるんですね。お客様とお会いして、すぐに商品の話を始めてしまう。せっかくお客様が“雑談”しかけてくれているのに、「早速ですが・・・」と本題に入ろうとする。中には、同行した上司が気を使ってフォローする・・・なんて笑えない話もあるくらいです。

そもそも(一般論ではありますが・・・)、最近の若手社員の傾向として、

•自分が動く前に、まず“左右”を見る
•自己肯定感が弱い
•納得しないと動かない
•すぐに答えを知りたがる
•つながりを求める
•異世代間のコミュニケーションが苦手

などが挙げられます。もちろん“全員がそうだ”といっているわけではないですからね。でも、そうなるだけの世代背景もありますよね。

•多感な思春期に両親の苦労を見て育つ
•少子化・共働きなどの影響で家族との対話が減少
•スマホ・SNS・ゲームなどの浸透

などなど・・・。

トレーニングの場では、雑談のメリットを確認したり、雑談に対する誤解を取り除いてから、さまざまなコツをお伝えしていきます。例えば商談の場で、初対面の相手に「素敵なネクタイですねぇ・・・」などと唐突に言われてもまったく嬉しくないですよね・・・。私自身が企業人時代に営業として工夫してきたこと、あるいは人材育成の仕事で、さまざまな営業の方にクライアントとしてお会いして感じたこと、それらをスパイスにしながら進行します。

受講者の方たちが、エクササイズやロールプレイを体験していただくプロセスで、グングンと良くなっていくのが見ていてわかるんですね。私もとても豊かな気持ちになります。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加