“伝える”と“伝わる”

「・・・ということで、よろしく頼むぞっ!」「はいっ!」

数日後…「この間の件、どうなった?」「な…なんの件でしたっけ?」

ここまではいかなくても、伝えたつもりが伝わっていない・・・あるいは伝わったようだけど、解釈違い過ぎでしょ!といった体験をお持ちのリーダーの方も少なくないのではないでしょうか。

“伝える”は、こちら側の振る舞い、“伝わる”とは、相手側の状態ですから似ているようでまったく違いますよね。

伝わるために工夫できることはいくつかあると思います。

■何度も伝え続けること

そもそも前提として、一度伝えただけで完全に伝わると思わない方がいいでしょうね。内容にもよりますが、大切なことは何度も何度も伝え続ける。ある企業の社長さんは、大切にしている思い(企業理念)を毎朝地道に伝え続けて、伝わったなぁと感じるのに10年かかったとおっしゃっています。

■伝えた内容を相手に要約させる

そうは言っても、忙しい日常のビジネスでは時間も限られています。部下や後輩に伝えたときにひと言「今の話をまとめてみて」あるいは、「どんなふうに受け止めた?」などのように相手の解釈を確認するのはかなり有効ですね。そして、ギャップがあればその場で修正します。

いずれにしろ「ちゃんと聞いとけよ~っ!」などと、他責なスタンスだけは取りたくないものです。

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