クライアントの世界への『介入』

コーチにとって、コーチングとは、「相手(クライアント)の世界に『介入』すること」とも言えます。これをすることなしに、一見、気の利いた質問をいくら投げかけたとしても、成果は一向にあがりません。表面的なやりとりに終始してしまうんですね。

例えば、コーチング・セッションの冒頭にクライアント自身が「これがテーマです」と話してきたことと、実際のテーマが違っていた…あるいは本質的なテーマが隠されていた…などということは、日常茶飯事なんです。

だから、コーチは『本音を語れ』と相手の無意識に要求するわけですね。そのためには「本音を話してもいい」、言い換えると、「このコーチになら介入されても構わない」と無意識レベルで感じられるような存在でいる必要があります。

それには、コーチができるだけ『リソースフル』な状態を創り出しておくことです。精神的にも肉体的にもコーチング・セッションを行うのにふさわしい状態、つまり“良い状態”でいるということが大切ですね。

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